Flexboxを使ってレイアウトを組むと、HTMLの並び順はそのままに、見た目だけ順番を入れ替えたい場面があります。そんなときに役立つのがorderプロパティです。たとえば、スマホでは画像を上に、PCではテキストを先に見せたいといった調整も、HTMLを大きく書き換えずに実現できます。
この記事では、orderプロパティの基本的な使い方と、実際のレイアウトでの活用例を分かりやすく解説します。
orderプロパティとは
orderは、Flexboxの子要素の表示順を指定するプロパティです。通常、Flexboxの要素はHTMLに書いた順番で横並びや縦並びになりますが、orderを使うと、その順番を見た目だけ変更できます。
値には整数を指定します。小さい数ほど先に表示され、大きい数ほど後ろに表示されます。未指定の場合は0として扱われます。
.item {
order: 1;
}
基本的な使い方
まずは、親要素にdisplay: flex;を指定し、その中の子要素にorderを設定します。以下の例では、3つの要素の表示順を入れ替えています。
<div class="box">
<div class="item item-a">A</div>
<div class="item item-b">B</div>
<div class="item item-c">C</div>
</div>
.box {
display: flex;
gap: 10px;
}
.item {
padding: 16px;
background: #e8f0fe;
}
.item-a {
order: 2;
}
.item-b {
order: 1;
}
.item-c {
order: 3;
}
この場合、HTML上はA→B→Cの順番ですが、表示はB→A→Cになります。orderの数字が小さいものから並ぶためです。
負の値も使える
orderには0以上の数字だけでなく、負の値も指定できます。たとえば、特定の要素を最初に表示したい場合は-1などを使います。
.item-first {
order: -1;
}
このようにすると、同じorder: 0;の要素より前に配置されます。複雑に見えるときは、まず「小さい数が先」と覚えると分かりやすいです。
実務でよくある使い方
よくあるのは、カード型レイアウトや記事一覧で、画像とテキストの並びを画面サイズによって変えるケースです。HTMLの順番は読み上げや意味の流れを考えて決めておき、見た目の調整だけorderで行うと管理しやすくなります。
<div class="profile">
<div class="profile__image">画像</div>
<div class="profile__text">
<h2>プロフィール</h2>
<p>テキストが入ります。</p>
</div>
</div>
.profile {
display: flex;
gap: 20px;
}
.profile__image {
order: 2;
width: 180px;
}
.profile__text {
order: 1;
flex: 1;
}
この例では、PC表示でテキストを先に見せるレイアウトになります。逆に、スマホでは縦並びにしてHTML順をそのまま見せたい場合は、メディアクエリでorderをリセットする方法が有効です。
メディアクエリと組み合わせる例
画面幅によって順番を切り替えると、レスポンシブ対応がしやすくなります。以下は、スマホでは画像を先に、768px以上ではテキストを先に表示する例です。
.profile {
display: flex;
flex-direction: column;
}
.profile__image {
order: 1;
}
.profile__text {
order: 2;
}
@media (min-width: 768px) {
.profile {
flex-direction: row;
}
.profile__image {
order: 2;
}
.profile__text {
order: 1;
}
}
このようにすると、画面サイズに応じて自然に見え方を変えられます。HTMLを書き換えずに調整できるのがorderの大きな利点です。
使うときの注意点
orderは見た目の順番だけを変えるプロパティです。HTMLの順番そのものは変わりません。そのため、読み上げ順やキーボード操作の順番、文書の意味構造には影響しない点を理解しておくことが大切です。
特に、重要な情報の順番をCSSだけで大きく入れ替えると、画面上の見え方と実際の文書構造にずれが生まれることがあります。デザイン上の調整にとどめ、基本の並びは自然な流れで組むのが安全です。
まとめ
orderプロパティを使うと、Flexboxの子要素の表示順を簡単に入れ替えられます。値は整数で指定し、小さい数ほど先に表示されます。レスポンシブ対応やカードレイアウトの調整に便利ですが、HTMLの順番自体は変わらないため、意味構造を意識して使うことがポイントです。
まずは小さなレイアウトで試しながら、display: flex;と合わせて使い方を身につけていくと、実務でも活用しやすくなります。

